川崎市アートセンターで21日から公演が始まった演劇「アンネの日記」主役の 八木橋 里紗さん 多摩区在住 23歳
逃したくなかった初主演
○…周りは悲しいことばかりだけど、それでも人間の心は絶対に素晴らしいのだと――。まるでアンネが乗り移ったかのように渾身の演技をみせた。小さい頃から憧れていたアンネ・フランクの舞台。この舞台で見事17代目の主役を掴んだ。母親で女優の故・成田美佐子さんが8代目アンネを務めたこともあり、この役には親近感を覚えていたという。「前回のオーディション開催時は13歳だった。次のオーディションは33歳かもしれない。このタイミングを逃したくなかった。運命的なものを感じた」
○…桐朋学園芸術短期大学芸術科で演劇を学んだ後、「狭いコミュニティーで、演劇の知識のみで生きていきたくない」と恵泉女学園人文学部に編入し、近・現代文学を学んだ。1年間フリーとして劇団コーンフレークスで活動。今作が初主演となる。「お芝居は大好きだけど、まさか自分が演じる立場になるとは思わなかった」。文学を学んだことによって視野が広がり、作品の裏にあるものまで深く読み取れるようになったという。
○…10日間にわたる公演の中で「アンネに迷惑にならないような演技」を心がけている。「本当は明るくて活発な女の子なのに、暗く悲しいイメージが先行している」。そのイメージを払拭するために明るく元気に演じるようにした。よりアンネを知るために5月末にオランダにある「アンネ・フランク・ハウス」を訪ねた。景色が美しくカラリとしたオランダ。「ここで閉じ込められていたアンネを思うと切ない」
○…1600回を超えるこの作品の舞台で、今回が初めて戦争を体験したことがないスタッフ・キャストによる公演となる。「アンネを通して戦争を伝えなければならない。台詞を一つ一つ噛み締めた」。休日も演劇を観て過ごす。「好きなことを仕事にできるのは素敵。一生演劇に携わりたい」。31日の最終日まで、アンネに思いを馳せ全力を注ぐ。
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