今年で設立8年目を迎える「傾聴ボランティアきぼう」の会長を務める 佐藤 俊惠さん 生田在住 66歳
報酬は利用者の笑顔
○…「心を傾けて相手に共感し、肯定的に話を聞くことが傾聴です」。区内で活動する「傾聴ボランティアきぼう」は会員数36人のグループ。老人ホームや個人宅を訪問し、利用者とコミュニケーションを図る。「誰でも話すことは好き。でも聞くことは思った以上に忍耐力と集中力が必要」。利用者の話に共感し、頷いて信頼関係を構築するところが、この取り組みのスタートラインだという。1ヵ月に1度、1時間の訪問だが、利用者が心待ちにしていてくれるという思いが原動力となっている。
○…活動の中で認知症の利用者と話しをすることもある。警戒されるものの、回数を重ねるうちに肉親にしか見せないような笑顔を見せることがあるという。「笑顔を報酬として受け取っています」。利用者に相談されたときに気をつけていることは「答えを言わないこと」。利用者は話しながら自分の中で考えをまとめている。ボランティアの役割はあくまでも「気持ちの整理や解決方法の手助けをすること」。
○…平成16年、多摩市民館の高齢者社会参加活動講座を受講し、ほかの参加者と一緒に会を立ち上げた。「肉親である母親とのコミュニケーションのとり方で迷い、受講を決めた」のがきっかけだった。他人の話は聞けるが、母親の話を否定してしまい、素直に聞くことができなかった。受講して「これもいけなかった、あれもダメだった」と痛感した。そのときの想いを胸に今は利用者と向き合っている。
○…カルチャースクールで講師を務めたり、他の市民活動にも取り組んだりと、いつも忙しい。書道の指導者としての顔も持つ。「時間があったら自分でも古典書を読み、習字を書く」というほどの熱心ぶり。「好きなことを仕事としてやっているから幸せ者だと思っている」と満面の笑み。休むことない精力的な活動は、多くの人の笑顔に支えられている。
|
|
|
|
|
|
【ナイスオン】【バンバン】【ナイスオン】春のコースデビューキャンペーン~4月30日【ブラッサム・ポラリス】4月22日㈪新台入替 |
<PR>
4月26日
4月19日