「手づくりオモチャありんこ」の代表で障害のある児童のために30年間、活動を続けている 濃沼 節子さん 菅在住 64歳
その子だけのおもちゃを
○…布や綿を使って作ったおもちゃは、落としても壊れないし、ぶつかっても怪我はしない。障害のある子ども達の役に立ってほしいと、人形や野菜のぬいぐるみ、布の絵本といったおもちゃを作り続けて30年。「その子にあわせたオーダーメイドになることが多い」と言う通り、手づくり品にはアイデアが満載だ。身体の状態に合わせたおんぶ紐や子どもの反応を引き出すために音が出る枕も作った。依頼に合わせ、いつも手探りの作業だ。
○…活動のきっかけは、地元の「なごみ保育園」(菅)からの依頼だった。トイライブラリー(おもちゃの図書館)ができ、貸し出し用袋を近隣の主婦らと集まって作った。それが評判を呼んで、おもちゃ作りの依頼を受けるまでに発展し、会を立ち上げた。今では週に1度の活動日がすっかり生活に溶け込んでいる。いつも参加するメンバーは5人ほど。「毎日、何かを作っている。おかげで縫い物が上達した」と目を細める。
○…「そんなにすごいことをしているわけではない。だから続けられる」とあくまでも謙虚な姿勢。年間に作ることが出来るおもちゃは15個程度。助成金だけでは足りず、メンバーの持ち出しになることもある。「使命感ではない。子どもにかかわるという責任は感じている」。自らの子育て経験から、障害のある子どもの親の下支えになりたいと考えている。「自分はお手伝いをしているだけ。お母さんは忙しいから」
○…子どもに合わせたオーダーメイドのおもちゃ作りが信念だが、最近では様相が変わり、汎用性のあるおもちゃ作りばかりになった。「個人情報保護法ができてから、子どもの情報が入らなくなった。直接話して作ることもできない」という。「高齢化で目が悪くなり、針に糸を通すのも難しくなった。そろそろ潮時かも」と寂しそうな表情をみせる。ただ、まだまだ依頼はたくさんある。「あと3年は解散できないかな」
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4月19日