菅仙谷の介護施設の所長で、施設内にコミュニティカフェをオープンさせた 吉澤 保さん 麻生区在住 64歳
「村の代わりになりたい」
○…先月末、菅仙谷の介護施設内にオープンした地域コミュニティカフェこんふぉーるの運営を手掛ける。その介護施設の所長としても奔走している。カフェ開設の目的は地域住民同士の多世代交流の場づくり。運営メンバーは介護施設の元職員や地元の主婦らボランティア7人。料理好きな人がランチを作り、それぞれの趣味を生かして作品展示スペースを作る構想も描いている。「人間関係の網の目を張り巡らせる、そのきっかけの一つの場所になればいい」
○…介護事業所「あうん介護センター」の所長として高齢者が抱える問題に向き合い、「生活の一部しか解決できない。(介護事業で)ケアできる部分は少ない。取りこぼしている」という思いが強くなった。特に社会問題になっている高齢者の孤独を見て「コミュニティの力が弱くなっている」と感じた。「住民同士の相互関係が大切」と考え、まちづくりセミナーなどにも参加し、運営メンバーと知り合った。
○…北海道出身。鍼治療に感銘を受け、30代半ばの時に札幌で資格を取得して上京し、鍼灸院を開いた。介護保険が始まる際に、ケアマネージャーを受験して合格。資格取得後に説明会に参加するうちに、本格的に介護事業に取り組むことを決心した。ただ、周りは反対。「やめろやめろと言われるとやってしまう天邪鬼な性格」から区内に介護事業所を開設した。「鍼治療もケアマネも地域カフェも利用する人のニーズに耳を傾けることが共通している。地域の声に応えたい」
○…大切にしていることは「楽しむこと。嫌なことは後回し」と朗らかな笑みをのぞかせる。「用意されたものより自分の手でつくるのが好きだし、その方が楽しい」とカフェの内壁も自分の手で施した。現在は、共用スペースに設置するベンチを作っている。「まずは、カフェ運営を軌道に乗せたい。昔の村の代わりになりたい」
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