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太極拳をボランティアとして地域に13年間教え続けている 網野 金吾さん 菅在住 88歳

掲載号:2016年11月18日号

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太極拳、ゆっくり味わう

 ○…定年退職する直前に始めた太極拳に魅せられて26年が経つ。頼まれてボランティアで教えていくうちに教室が増え、現在では区内の老人いこいの家やこども文化センターなどを会場に6教室で太極拳を伝授している。「楊名時太極拳」の師範となってからの13年間で教室を訪れた人は250人を超える。「太極拳は高齢者や運動が苦手な人に適した健康運動。健康維持のためにも、より多くの人に知ってもらいたい」

 ○…太極拳がもつ「ゆっくりと流れる時間」に魅力を感じている。東洋医学に基づくゆっくりとした動きに加え、どんなに優れた演者でも師範になるには13年間の月日を要するとされる点も気に入っている。自身がはじめたのは62歳の頃。運動不足を解消しようと空手を始めたが、右手を負傷してしまう。そこで、道場のすぐ隣で活動していた太極拳に気軽な気持ちで切り替えたのがきっかけ。「こんなにゆっくりと時間が過ぎていく世界があるんだと驚いた。太極拳を通して心が落ち着くのを感じる」

 ○…横浜市出身。大学卒業後、不二サッシ(株)に入社した。「サラリーマン時代は本当に忙しかった」と振り返る。会社が成長していく時期に設計部門に配属され、締め切りに追われる日々を過ごした。1963年には宮内庁からの依頼で、皇居内に建設する新宮殿に使用する材料選定の会議や実験に参加したこともある。「1週間に2日徹夜はよくあった。分刻みで働き、サラリーマンはこういうもんだと思ってた」。しかし、そんな忙しい日々が終わりを迎える定年のころ、太極拳と出会いによって時間の感じ方が変わり、世界が一転した。

 ○…自身の健康も太極拳のおかげだと考えている。88歳の誕生日には、妻と2人の息子夫婦、3人の孫と共に米寿を祝った。「年をとったからと言って寝たきりで過ごすのは嫌。太極拳で健康と姿勢を維持して、今後も広めていきたい」

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