東日本旅客鉄道(JR東日本)登戸駅で、女性初の駅長に着任した 草間 園子さん 東京都在住 44歳
愛される「地域の顔」に
○…鉄道会社の礎ともいえる乗客の「安定輸送」や、おもてなしの心を追求し続けて20年。「企画・サービス」畑を歩み、JR登戸駅では女性初の第39代リーダーに。「駅長だけでなく全ての職員が『地域の顔』として、お客様や地元の皆様に愛される駅にしたい」。使命を胸に、2月から多摩区で始動した。
○…藤沢市出身で、県立湘南高校ではフェンシング部に所属。「勤務地が神奈川県なのは入社以来初めて。帰ってこられてうれしい」とほほ笑む。氷河期といわれた就職活動では「人々の生活の下支えになる仕事がしたい」との思いで、鉄道の世界へ。乗降客数が最多の新宿駅に始まり、本社の電子マネー事業部やサービス品質改革部で勤務。「電車が止まったとき、折り返し運転などをどうご案内すれば、お客様への影響を少なくできるか」。改革部では、急場での臨機応変な判断が常に求められてきた。
○…出向先の設立間もないグループ会社ではサービス課長に。おもてなしの意識向上に向けた社員への仕掛けづくりに注力してきた。「新しい会社でサービスの土台固めを担うのは、大きなプレッシャーだった」。サービスフォーラムと呼ばれる研修イベントでは、社員約400人をホテルに集めて協議した。「お客様を思い、おもてなしする気持ちはJRもグループ会社も、どの駅でも同じ」。地域のために何ができるか、誰もが自ら考え企画できるような社員育成を掲げる。
○…趣味はカフェめぐり。小田急線や田園都市線など各社の電車に乗り、車内や駅構内の設備にも目を配る。「サービスはリピーターづくり。登戸駅の駅員に聞けば安心、と思っていただけることが理想」。自然豊かなこのまちで、行きたくなる駅づくりを目指す。
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3月14日