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菅の伝統野菜「のらぼう菜」と歩んだ人生を、集大成の一冊にまとめた 高橋 孝次さん 菅野戸呂在住 88歳

掲載号:2020年10月2日号

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子どもたちのため、生きる

 ○…「自分史みたいな本を前から書きたかった」。生まれたときからずっと一緒だった「のらぼう菜」に懸ける思いを、年齢と同じ88ページの書籍に凝縮した。自宅で食べる分だけ作っていたのらぼう菜を主力化して約40年。「育て方やおいしさを次世代に伝えたい」と、長期にわたり収量を増やす栽培や、手軽な調理方法を綴(つづ)った。

 ○…「村で一番貧しい小作人」という農家の7人きょうだいの長男として生まれた。終戦後、農地改革で得た土地は売却する農家が大半だった。「周りは家作(かさく)(貸家)だらけ。でも農地は絶対に手放さない、上に這い上がろうと頑張った」。都立の農業高校を出て小中学校の代用教員免許を取得したが、「弟と妹を進学させるため」と父親から農家を継いだ。自宅周辺の農地は守り続け、ナシや養鶏、シクラメンなどの花、盆栽と作目を変更。バブル崩壊で花が売れなくなり、のらぼう菜の販売を始めると大当たり。以来、栽培技術の研究を重ね続けてきた。

 ○…小学校を中心に学校を訪問する出前授業を47歳のころ開始。教壇に立つ夢を叶えた。春になると、自分で育てたのらぼう菜の苗をトラックに積み、市内校を巡回。「野菜を育てることで、命の大切さを感じてもらえれば」。異動した教員の口コミで依頼は増え、昨年度は約20校を回った。今春以降、コロナ禍で農作業も出前授業もできない日が続くが、「のらぼう菜を川崎市にこの先ずっと残してほしい」という思いは不変だ。

 ○…7年前に心筋梗塞で1カ月ほど入院。「小学校に行かなきゃいけない。子どもたちのために生きたい」と医師に懇願したことも。出前授業の後継者不在が悩みの種だが、長男が退職後に農家を継ぐ予定という。集大成の信念を次代に紡ぐ。

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