ボランティア団体「フィガロ」の代表として被災地に楽器を届ける活動を続ける 阿部 忍さん 東三田在住 48歳
「ありがとう」が嬉しい
○…「ギターを抱えたまま亡くなった高校生の話を聞いたとき、できることをしようと思った」。東日本大震災後、ギターや電子ピアノを希望する被災者に直接届ける活動を始めた。ボランティア団体「フィガロ」を立ち上げ、仲間を募っては被災地へ運び届けている。「自分もギターや歌、音楽に青春をささげてきたので、他人事とは思えなかった。お金を出すのではなく、顔を見て直接楽器を渡す活動をしようと思った」
○…今年8月には7度目となる『東北応援・楽器お届けツアー』を行った。震災から2年が経ち、現地のニーズは変化している。インターネットを使って楽器の寄付を募ったり、直接受け取りに行ったりと、東奔西走している。「若いころはバリバリの営業マンだったので、そのころのノウハウが生かされている。人と会うことに慣れているのは営業マン時代のおかげかも」
○…39歳の時、人生の転機があった。火災に巻き込まれ、2階から飛び降りたのが原因で社会復帰も危ぶまれるほどの大きなケガを負った。2年にわたる入院生活の中、心の支えとなったのがギターだった。中学生の頃にアリスやオフコース、さだまさしに憧れ、ギターを弾きながら歌うのが趣味。「病院で弾きはじめると自然に人が集まってくれた。喜んでもらえることで自分が前向きな気持ちになれた」。音楽や楽器の力を身をもって感じた。
○…リハビリとして05年から始めた慰問ライブはもう1つのライフワーク。病院や高齢者施設を訪問して歌とトークで盛り上げる。口コミで知られ、横浜にまで活動が広がった。現在は市内の老人ホームで生活相談員として働き、ケアマネージャーの資格も取得した。自身の職場で歌とギターを披露することもある。「仕事も趣味も『ありがとう』と言われるのが嬉しい。東北にギターを届けるのも半分はグルメツアーが楽しみ。ボランティア活動も自分が楽しいから続けている」
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4月19日