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多摩区版 公開:2014年5月16日 エリアトップへ

ボランティアで失語症の人に書道を指導している書家の 石田 象童(本名 雄進)さん 菅北浦在住 69歳

公開:2014年5月16日

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表現する喜び感じてほしい

 ○…16年前から、失語症の人を対象とした書道教室を横浜市内の福祉施設で開いている。今月19日からは受講生たちの作品を集めた展覧会を横浜市中区のギャラリーで開催する。失語症とは、脳梗塞や事故の後遺症などで言葉の意味を忘れたり、人の言葉が理解できなくなったりする言語障害。言葉を操る神経の多くは左脳にあるため、失語症の人は同時に右半身が不自由になってしまうことが多い。そのため左手で筆を執ることになる。「ゆっくりと書くことも、手が震えてしまうことも、すべて味のある字につながる」

 ○…「失語症の方のための書道教室『書の会』」は文字を書く本人のほか、介助者として夫婦や家族で参加する人が多く、同じ障害のある仲間と出会う場にもなっている。参加者自身が、書く言葉や文字の配置を考える中で介助者との会話も増える。「とにかく楽しんでもらいたい。重い病気の場合もあるので、一期一会のつもりでやっている」

 ○…20代後半の時に原因不明の筋肉の病気に襲われた。その時、始めたのが書道だった。書の道にのめり込むうちに「文字の持つイメージを表現したい」と独学で表現方法を研究。墨にとらわれず色彩を使い、文字を崩すことで、和風の抽象画のようなスタイルになったという。この自由な発想は指導にも生かされている。力の加減ができず半紙を破いてしまう参加者のため、石や木材に書くこともある。「問題解決を考えるうちに新しい表現につながる。面白いこと考えるね、と言われると嬉しい」

 ○…失語症の人に教室を楽しんでもらうまでには、様々な創意工夫が必要という。今後はそのノウハウをまとめて、他の講師や同じような障害のある人のサークルにも広めていきたいと考えている。「文字を上手く書くことよりも、言葉の刺激を受けて、手を動かして、それなりの作品を仕上げる。表現する喜びを感じてほしい」

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