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多摩区版 公開:2015年2月6日 エリアトップへ

11日の「まちカツ」で講演し、川崎河川漁業協同組合長を務める 井口 文夫さん 菅北浦在住 82歳

公開:2015年2月6日

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「昔の多摩川に戻したい」

 ○…高度経済成長期に「死の川」とさえ呼ばれた多摩川は今、数多くのアユが遡上するほど清流を取り戻しつつある。川崎河川漁業協同組合の6代目組合長として18年間、川や魚と向き合い、清流復活に大きな役割を果たした。魚類増殖のための放流に加え、水質浄化や汚水流入の防止にも取り組み続けている。今月11日に開かれる講演では、まちづくりの先駆者として多摩川の魅力や地域とのつながりを語るつもりだ。「多摩川にも地域にも感謝している。御恩返しをしたい」

 ○…幼少期から多摩川を見守り続けてきた。「自分は川と共に育ってきた人間。多摩川が好きだし、見ているとほっとする」。幼い頃に親戚に連れられて多摩川で漁師の技術を学んだ。農業を営む実家の家畜の馬に餌を食べさせるために河原へ出かけたことを今でもよく覚えている。馬と一緒に泳いだり、釣った魚を夕飯の足しにしたりすることもあった。「地域の母なる川と呼ばれていた。今の子どもたちにも、多摩川を身近に感じてもらいたい」

 ○…同漁協が管理するのは河口から約30キロ。「浄化を一番に考えてこれまでやってきた」。現在はコイやフナ、アユなど約30種の魚が生息していることが確認できる。「最近ではアユの天然遡上も増えてきた。今の多摩川は、かなりきれいになった。8割は回復していると思う」と手ごたえを感じている。その一方、飼育できなくなった魚が多摩川に放たれて外来種が増えたため、在来の魚が減少していることを危惧している。

 ○…「断れない性格」と自負するだけあって、地元のこども会会長やPTA、民生委員や社会福祉協議会などこれまで務めた役職は様々。チャレンジ精神も旺盛で麻雀や将棋、社交ダンスもたしなみ、地域での人脈もどんどん広がっている。「地域のため、人のためにと思ってこれまでやってきた。多摩川には人一倍愛着がある。川崎の宝の川を大事にしていきたい」

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