多摩区周辺でアートプロジェクトを行うTAMA VOICESの代表を務める 熊谷 薫さん 生田在住 42歳
アートがあるまちへ
○…「みんなの表現したいという声を集めよう」と、団体名に思いを込めた。目指すはアートの地産地消。コロナ禍にアートのプロ4人で始動し、ワークショップや自由に語り合う場を企画してきた。その会話の中から、あす開催の「たまアート縁日」のアイデアも生まれた。建設中のビルの仮囲いに飾る絵を地域の人たちと描く。「気軽にふらりと立ち寄ってほしい」と、ゆるやかなつながりを期待する。
○…東京大学、ニューヨークで美術史を学ぶ。その後、全国各地のアートプロジェクトの推進に携わってきた。特に印象深いのは、横浜の寿町で生活保護受給者と一緒に作品を作る活動。「アートの力で、今まで来なかった人がまちへ来る機会をつくることができた」と回顧する。だが、コロナ禍で表現する場が失われた。各地を飛び回る日常も一変した。「遠くに行くのではなく身近な地元でアートを」と、思いを地域に向けた。
○…時間を忘れ、絵を描いた学生時代。「とにかく表現することが好き」。その幅は絵に留まらず、中高はオーケストラでバイオリンにも没頭。大学では映画研究会で『ドライブ・マイ・カー』の濱口竜介監督と一緒に映画を撮っていたことも。多様な表現者と出会う中で「サポートすることが向いている」と今の仕事に通じていく。
○…多摩区で活動を始めて約2年。「だんだんと顔が見えるようになってきた」と地域に入り込む。何かをやるときは、たくさんの人の協力が必要となる。下地が整い始め、活動の幅を広げていく。今回の縁日も多くの仲間に支えられ、実現にこぎつけた。「アートのあるまちは、さまざまな人がやりたいことをやれるまちの象徴だと思うんです」。そう真っすぐな目で語った。
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4月26日
4月19日